hachimitsu

あまくて少しにがい日々

2021年3月29日 快晴

深夜、強い雨音で目が覚める。水曜にお花見に行く予定なのに、桜が散ってしまうのではないかと心配になって目が冴える。眠剤に身を任せて無理やり眠る。夜通し好きな人の夢を見る。7時のアラームで渋々起きると汗をかいていることに気付き、春の訪れを感じる。サニーデイ・サービスを聴きながら朝食をとり、身支度を整え、職場へ向かう。今日もきらきら光る桜の花びらが降り注いで心地が良い。春というだけで気がおかしくなる。仕事も生活も一切の心配を置き去りにして、このままどこかへ逃げてしまいたくなる。職場のおじさんの心配事を聞きながら日記を書く。明日の夜は好きな人に会えると考えるだけで、馬鹿な犬みたいにそのへんを走り回りたくなる。心配事が多いだけで、そのへんの人よりもよほど幸福である。適当に仕事をやり過ごし、昼食を掻きこみ、サニーデイ・サービスのアルバム「東京」を聴きながら職場内をうろうろする。ちょうどいい日陰のベンチをずっと探しているのだが一向に見つからない。日差しが暑いくらいだ。浮足立っている若者たちを横目に、ひたすらうろつく。たくさん歩いたおかげでこれを書いている13時、かなり眠い。

仕事終わり、1時間だけジムで運動する。家族が送ってくれた小包が届くとのことなので、早めに買い物を済ませて帰宅。普段の2倍の量で同額のミニトマトが売られていたので思わず購入したが食べきれるかどうか、オリーブオイル漬けなどにしてしまおうか……。ミニトマト(大量)とレタスとゆで卵とゆで鶏のコブサラダとサラミをつまみに赤ワインを飲みつつ、サニーデイ・サービスを聴く。偶然聴いていた曲が「3月29日のバラード」でもはや恐怖すら感じる。サニーデイ・サービスはとにかく詩が良く、決して応援してくるわけではない心地良さがある。「青春狂走曲」「夜のメロディ」「完全な夜の作り方」が気に入っている。感銘を受けて詩を書くが、相変わらず毒にも薬にもならないようなものしか書けず落ち込む。眠剤を飲んで就寝。

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