hachimitsu

あまくて少しにがい日々

2021年4月13日 曇

よく「君はどこでもやっていけそう」と言われるが、割とその通りで、新天地での業務もなかなか慣れてきた。相変わらず理不尽なことはあるが、イライラしてこなしてすぐ忘れる、の繰り返しでなんとかやっている。ふと、好きな人と居酒屋で飲んだときのことを思い出し、また行きたいなぁと考える。誰もいないフロアで楽しかったときのことを思い返しながらなんとなく仕事をこなす、こんな時間は悪くない。

日に日に岡村靖幸に魅せられている。彼の曲を初めて聴いたのは4月4日「カルアミルク」、彼のパフォーマンスを初めて観たのは4月8日「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう(ライブ エチケット)」。こういうことはすべて覚えておきたいのにすぐに忘れてしまうから、ここに遺す。
というわけで、わたしが初めて見た彼の姿はサラリーマン・スタイルになってからであり、最初は「コミカルなおじさん」という印象で、けれどどこか闇を抱えているような、どうしてだか守ってあげたくなるような気持ちを抱いた。そして彼のことを知るごとに、彼が抱えている闇の姿、よく口にしている「僕の理解者になってよ」という言葉の重みを知る。彼は見た目には自信を持っているくせにどこか不安げで、女の子に理解を求める。セックスだけじゃない、彼氏になりたいんだと懇願する。きっと自分の見た目やステータスだけではなく、本当の自分を心から理解してくれる人を昔はもちろん、50代になった今でも求めているから、こんなにも彼に惹かれたんだなと思う。
もちろん本人の人柄だけでなく、歌、ダンス、歌詞、曲、パフォーマンスすべてに魅せられている。同じ動画を見ているはずなのに「あれ、なんかこの前と違ってない?」と感じ、何度でも観たくなる。生きる時間が増えるほどに遣る瀬ないこと、どうしようもないことが増えていくが、彼に魅せられている間だけはすべて忘れることができる。この中毒が一生続けば良い。