hachimitsu

あまくて少しにがい日々

2021年3月21日 雨

怠惰な雨の週末には村上春樹を読むしかないと思い、高3のときに読んでいた「羊をめぐる冒険」を久々に引っ張り出したところ、冒頭に出てくる女の子があまりにもわたしそっくりで恐怖すら覚えた。本と珈琲が生き甲斐の、世界を知るため誰とでも寝る女の子。「僕」とたまにICUへピクニックに訪れ、分かったふりをするくせに寂しがりで、「わたしのこと殺したいと思ったことある?」なんて突拍子も無いことを聞いて、二十六歳の七月に死んだ女の子。わたしはもう少し生きたいので、七月は事故に気を付ける。