hachimitsu

あまくて少しにがい日々

2021年3月26日 快晴

歳をとるにつれて生理前の症状が悪化してきている。メンタルに加え、身体的にも影響があるとなるとなかなかのダメージだ。体温が上がり、頭もひたすらに重いというのになかなか眠れず、眠剤を飲んだ。今回の薬は今までのように突然効くタイプではなく、時間はかかるものの、苦しみからじわじわと解放されていく心地よさがある。翌朝も怠さが残っていてなかなか起きれなかったが、楽しみにしていた職場の飲み会の日だったのでなんとか起き上がった。

職場までの道の桜が満開となっていた。風に吹かれて舞う花びらに陽の光が当たり、きらきらと降り注ぐ。耳元ではスピッツの「魔法のコトバ」が流れていて、こんな一瞬のために生きているのだと思い出した。どうしても好きな人にその風景を見せたくて、一日ぶりに連絡をする。互いの日々を生きる中で些細な感情を共有できる、これほどまでに崇高で美しいものは無いと思う。

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先入観のせいで楽しめていない曲が世の中にはたくさんあると思う。有名すぎる曲は世間からのイメージにまみれて、その本質を見出すことがとても難しい。経験や思想を重ね、日常の思いもよらない場面で、本質の破片のようなものを見つけることがたくさんある。それを少しずつ拾って食べて生きているようなところがある。もっともっと色々な世界を知りたい。

こんな暖かな日は江ノ島に行きたくなる。人生で何度訪れただろうか。特別好きなスポットがあるわけではないが、わたしが手放しで楽しむことができる数少ない場所だ。江ノ島に限らず、横浜方面そのものがそういった存在だ。思えば専門の頃、就活とバイトに追われている中で、横浜に行くことだけを楽しみに生きていた。馴染みの無い土地で目の前のことを楽しむだけでいいという安心感が心地良かった。ちゃんと思い返せばそんな場所が他にもあるかもしれないが、今はとにかく江ノ島に行きたい。晴天のもと、潮風を浴びながらビールを飲む。それができたら十分だ。